それは、ルッカという、中世の町並みが美しい城壁に囲まれた小都市からでした。
まだイタリア語もろくに使えず、レストランの厨房では、下準備に追われる毎日でした。
春は、カルネバーレやパスクアなどで人出が多くなり、店は、大忙し。
特に早春から旬のカルチョフィ(アーティチョーク)にはまいりました。 来る日も来る日もカルチョフィのそうじの日々。そのトゲのある外皮をはずすと半分以下の大きさに・・・トゲとアクで手はボロボロに、トホホなほろ苦いまだ20代の頃の私でした。
でもその苦労が報われるのがお客さんの喜ぶ顔!大好きなんです、みんなイタリア人は。 パスタやオムレツにしたり、時には新鮮なものであれば、生で食べられる品種もあって、トスカーナらしくビステッカに乗せて愉しめます。
ところでウチの定番といえば、人気のTorta salata(トルタ サラータ)。 コレにカルチョフィは、無くてはならない要の素材。 組み合わせる素材は季節で変化して、春先はふきのとう、ほうれん草、ポロネギなどなど・・・お客さんにも上々の評判です。

よくあるキッシュじゃないよ! トルタ・サラータです。



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